グーフィー (Goofy)の介護日記

お袋がアルツハイマーと診断されてから

食器洗い

お袋は食事が終わってもすぐには食器を洗わない。流しの洗い桶に入れてあったり、調理台に鍋や菜箸と一緒に残してあったり、食卓に置きっぱなしだったり。特に夕食後は面倒くさがって朝までそのままだったりする。

必然的に自分が洗ってしまうことになる。自分は食べた側から洗ってしまう性分だ。食べ物を洗い流しておかないと、固まってひと手間増える。それはそれでいいのだが、食器を洗うようになって気がついたことがある。

どうもお袋は食器の内側だけ洗って、外側は洗ってないようなのだ。皿も湯飲みも丼も外側が水垢か?手垢のようなもので黒くなっている。きちんと洗えば落ちる汚れではある。食事中に汚れが残ったままの取り皿を持ってきたときは閉口した。

昔は自分がちゃんと洗え!と怒られたもんだが、今ではお袋が洗い物ができなくなっている。

鍋やフライパンはもっと悲惨なことになっている。吹き溢しをさせてそのままにしてあるもんだから、黒く炭化してこびり付いている。これはちょっとやそっとではきれいにならない。時間をかけてステンレスたわしで磨いている。これをお袋が包丁でそぎ落とそうとしていたときは、さすがに怒鳴った。そんなことすな!

夜いつものように食器を洗っていると、あらそんなことしてくれるの?と言ってくる。いつもやってるよ!お袋はテレビを見てたり新聞を読んでいるから、台所の音が聞こえないんだよ。それでなくとも耳が遠くなっているのだから。