グーフィー (Goofy)の介護日記

お袋がアルツハイマーと診断されてから

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デイサービスの続きだ。

2回目の朝は大変だった。あんなとこへは行きたくないとグズッたのだ。一時間ほど説得したが、仕舞いには食卓に突っ伏して「殺してくれ!もう死にたいよ」とまで言い出す始末だ。渋々送迎車に乗り込んだ。

それが2回目のデイサービスから帰ってきてから、ものの見事に変わってしまったのだ。

「みんな親切で、いいところだよ」なんて言ってる。話しを聞くのだが内容はメチャクチャだ。あたしが行ってるのは水泳教室だよ、と水泳なんてやってないだろ!「あたしの水着はもう乾いたかね?」などと妄想爆発だ。

しかし気に入ってくれたのには、本当に驚いた。施設で何があったんだろう?気の合うボケ爺さんでも居たのか?

ただ行くまでがまた大変なことがあるのだ。行く日にはバスタオルとフェイスタオル、着替えのパンツ、歯ブラシなどを持って行く。これを自分で用意し始めるのだが、名前の入ったタオルじゃなきゃダメなのだ。このへんはオイラが初日に準備してやった。今でもオイラが朝用意してやっている。お袋の用意した荷物は「これはいらん!」と言ってオイラの用意した荷物を持たせて送迎車に乗せている。

もうひとつ困ったことが、毎朝「今日行く日だよね?」と始まるのだ。前の晩には「明日行く日だよね?」である。もう何遍言っても「今日行く日じゃないの?」とくる。

もうどんだけお気に入りなんだ!?

今朝なんか8時半前にジャケットを着て玄関で送迎車が来るのを待っていた。送迎車が来るのは9時だし、そもそも行く日ではない。

またさっきも「明日行くんだよね?」と言い出した。「行かない」と言うと「なんか大分行ってない気がする」だって、もう毎日行くか?

そこで本人に聞いてみた。「毎日行けるようにしてもらうか?」すると「毎日は行きたくないんだけどね」だってさ。

 

今週の月曜は月に二回ある散髪の日だというので、月曜と火曜のスケジュールを入れ替えて散髪してもらうことにした。帰ってきたら小学生の男の子みたいな髪型にされていた。また言うことがイイ「タダでやってもらった!」あのな、ちゃんと1,700円払ってんだよ!

この1,700円が次の日になるとスニーカーの代金だと言い出した。スニーカーを買ったと。お金が絡むときは必ずオイラに連絡が来るが、そんな連絡は当然ない。仕方ないので電話で聞いてみたが、そんなことはしていないと言われた。デイサービスに行き出してから妄想が酷い。外部の刺激を受けて、脳が暴走してるのかしら。

 

また明日の朝になると「今日は行く日だよね」と行く行く攻撃が始まるのだ。