寝惚け
昨夕はナビィの散歩から帰ってきたのが8時半である。2時間半だぜ!ナビィよ!
婆さんは相変わらず、テレビを付けっ放しで居眠りである。音量を下げ、電源を切ってナビィの餌の準備をする。それと並行して、玄関に閉じ込められたグフィーを外に出してやり水をやる。
最近、グーフィーの世話をしているとナビィがヤキモチを焼いて吠える。ナビィの声で婆さんが目を覚ますのだ。
目を覚ました婆さんは、ナビィが吠えたのかグフィーが吠えたのか聞き分けられない。
「ハイハイ、行くよ、待っててね」と言いながら、散歩モードに入る。
今夜は婆さんがトイレに入った隙に、門扉に自転車のワイヤーロックをかました。散歩に行く気満々の婆さんは門扉が開かないので怒っている。
「門を開けてくれ!?」
『なんでだ?』
「散歩に行くんだよ」
『今は夜中だ!ボケ!』
玄関の外を指さして
「夜明けだよ、ほら?」
『莫迦なこと言ってないで寝ろ!』
「まったくもう!」
何がまったくもうだ、こっちは飯を食う間もないわ。ビールだ!ビール!
医者が「もう相当ヤバいから、気を付けてね」と言うし、ケアマネージャーは「犬の散歩は止めさせないでね」と言うし、どうすりゃイイんだよ!まったくもう。