エピソード
一つ目
いつものようにデイサービスから帰り、グーフィーの散歩へ出掛けた婆さんが帰ってきた。いつもは玄関の中へ入って餌を与えるんだが、この日はグーフィーが玄関に入るのをグズッたようだ。玄関の外に出したまま婆さんだけ家に上がった。
しかし餌をやる様子がない。グーフィーも玄関の外で吠えている、餌を寄越せと。今の婆さんには家の外で吠える声は聞こえなくなったようだ。もうテレビに夢中になっている。もうここまできたら駄目だ!グーフィー、晩飯は抜きか!?
いつもの行動パターンから外れるとわからなくなるようだ。仕方ないので一階に下りて、オイラが餌と牛乳をやった。
二つ目
婆さんの晩飯にシュウマイとチャーハンの弁当を準備した。いつもそうだが婆さんは小皿に小分けして少しづつ食べる。シュウマイ2個とチャーハンを1/3ほど温めて食べていた。
それも食べ終わったようで、冷蔵庫のお茶なんかを飲んでいた。そのとき食卓の残った弁当に目がいったようだ。
「なんでしょうね?」
「シュウマイみたいだね!?」
おい今食べたのは何だったんだ!今食べたものがもう記憶にないのか!?食べてる時は「私はシュウマイを食べてる」と感じながら食ってるか?それとも何食ってるのかもわからず、ただ食ってるだけなのかもしれんな!
最近、直近のことは何も記憶に残らない。