速報!とうとうきたか
昨日朝一番で婆さんに会いにいってきた。8時半に着いて「面会は9時からです」と言われ、施設のまわりをナビィを連れて散歩していた。
「元気にしてるか?」と声を掛けた。
「元気、元気、この通り」と言って腕をパタパタしていた。
「ボケ老人にはなりたくないからネ」
もう既に大ボケ老人なんだがな。
オイラが首からぶら下げている訪問者のネームホルダーをしきりに気にし出す。
「ふ~ん、○○苑!?老人ホーム?」
「あたしゃ老人ホームなんかに入りたくないね!ああいう所は嫌いなんだよ」
ここがアンタの嫌いな老人ホームだけどな。入所してもう3年目だ。
とここらあたりで婆さんの話しっぷりが何か変だなと気がついた。いつもと様子が違う。
ちょっと怖かったが、思い切って聞いてみた。
「オレのこと誰だかわかるか?」
耳が遠いので3回くらい聞いてやっと出てきた答えは
「誰だかわからんね~」
ショ~ック、とうとうここまできたか!
その後、犬の散歩のことやら、家でノンビリしてるのが一番だ!なんてことを話していた。今朝も犬の散歩に行ったのか?と聞くと
「行ったよ、1時間歩いた」
と言っていた。
だんだんわかってきたが、オイラを老人ホームの職員だと思って話しているようだ。
話すことは達者である。次は妄想を言い出すんだろうな。