グーフィー (Goofy)の介護日記

お袋がアルツハイマーと診断されてから

一人と一匹の生活

婆さんが特養に入所して一週間が過ぎた。入所日(水曜日)から日用品などを運び込んでいるが、ロードスターでは一度に積める荷物はたかが知れてる。入所日に足らなかった衣類やタオルなどを金曜日に持って行った。入所日には緊張してキョドッていた婆さんだが、3日目にして落ち着いて過ごしている様子だった。

そして昨日月曜日にまた欲しいものをスタッフに言われて持って行った。このときは3段引出の衣装ケースを運んだ。ロードスターではこれが限界だ。ここの施設は「暮らしの継続」を謳っている。生活用品は食器から何からすべて今まで家で使っていた物を使用する。箪笥などの家具も持って来いという。なかには仏壇を持ち込んでいる入居者もいると言う。

自宅から施設まで15,6km、30分程かかる。毎日は無理だが、一週間に2回は様子を見に行ってみよう。といっても様子を伺うだけだ。顔を合わすと帰宅願望が出てくるだろう。しばらくはそっとしておく。婆さんにとってはそこが終の棲家になるのだ。看取りをすること、延命処置はしないことなどサインしてある。

二人と二匹だったこの家も12月22日に一匹が逝き、2月10日に一人が巣立った。次々といなくなり、とうとう一人と一匹になってしまった。3年間よく頑張ったね!と言われるが、過ぎてしまえば短いものだ。まだまだこれからだよ!とも言われている。

そういえばグーフィーが死んだことを婆さんは未だに気付いていない。もう少し時間が経てばグーフィーが居たことさえ忘れてしまうだろう。